[読了]『1982』の作者は自分の生まれ世代をどう見ようと思ったのか

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こんにちは、ジュン@frapptです。

何年かぶりに、ハードカバーの本を買いました。普段はKindleで出版されたものしか買わん!という主義だったんですけどね、名前のない世代に、自分が近かったので(正確に言うと名前のない世代は、自分よりも少し上の世代)、どういう感じに考察されているのだろうと、興味が湧きました。


1982 佐藤喬著

「少年A」、「ネオむぎ茶」、加藤智大、片山祐輔、そして小保方晴子――。
ロスジェネ世代とゆとり世代に挟まれた、1982年前後生まれの彼らの世代には、しかし名前がない。
『絶歌』(元少年A)や『あの日』(小保方晴子)で再び注目を集める彼ら「名前のない世代」たちに、
時代が名前を付け損なったのはなぜなのか?
彼らと、彼らが生きてきた昭和から平成にまたがる激変の時代を、自らも世代の当事者である著者が鮮やかに描ききる!

なぜ「彼ら」は違うのか。はじめて教えられた。自己露出のない、透明人間めいた語り口が、新しい。――加藤典洋 引用元

前半戦:この世代が触れてきた時代背景の解説

1980年代生まれの少年少女が、現在の30代前半に育っていくまでに、世の中では何が起こってきたのかを、前半ではざっくり解説しています。その中には、少年Aなどの、同世代で犯罪に手を染めた人物の話にも詳しく触れています。終身雇用が崩壊し始めた世代、それでいて、「普段は大人しい人がいきなり過剰に怒り出す」という状態を「キレる」というように表現され、当てはめられてきた世代。僕にとっては少し上の世代となるので、自分の目上の先輩方は、こんな感じだったんだなぁという想いで読み進めました。
恐らく、本書で定義している世代をもう少し幅広く捉えるなら、自分の世代もギリギリ入っていたと思う。自分は完全なゆとり世代ではない。すなわち、共感できる部分も多少はあった。

後半戦:前半を踏まえた上で筆者が自分の世代について考察する

後半戦はというと、前半戦での生い立ちに伴う社会の激動を考えていきながら、自分達の世代について考察していこうという筆者の姿勢が見られた。その文章からは、まるで自分達の世代についての答えを探しているようにも読み取れた。言い方は良くないかも知れないけど、自分達の世代についての考察としてぼんやり考えていたことを、参考文献を探りながら具現化していった感じ。時代がかつてないほどに、加速しながら変化しているもんだから、結論がなかなか出ていないことが印象的だった。

感想

筆者は本書を出版する上で、自分達の世代を見るために本を沢山読んだことはわかった。少なくとも僕以上に読書をし、自分が生まれた世代について考えたに違いない。しかしながら、少し曖昧にしか結論付けることしかできず、ちょっとモヤモヤする内容に自分は思えてしまった。個人的には、もう少し自分の世代を考察できるのかと思ったが、残念ながら新しい発見までは至らなかった。
ただ言えることは、この本を通して、自分の世代について、これからの社会でどの様な役割ができるのだろうかと、考察するきっかけにはなれた気がする。読んでいる間に自分がしていたことは、本に書かれた内容を考えながら、少し後に自分の世代における学生時代を幼少期から振り返っていたことだった。
本の内容うんぬんよりも、自分自身の考察を深めるきっかけを作ったという点においては、本書は意味があったと言える。

タイトルや着眼点は、たぶん良かった。Kindle版が出版されていないことや、オタクよりな内容ではなく、もっと広い視野からの考察であったなら、違った感想が出ていたかもしれない。

以上辛口レビューでした。

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